SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

自分が生きられる世界と時代と身分

映画「ドラえもん のび太太陽王伝説」
ドラえもんの「万能舞台セット」を使って学芸会で発表する白雪姫の劇の練習をするのび太たち。 ジャイアンが装置を無理矢理持ち帰ってしまったので、のび太は取り返すためにひみつ道具「タイムホール」を使うが失敗。「タイムホール」の時空が古代のマヤナ国につながってしまう。のび太はそこで自分とそっくりなティオ王子と出会う。
ドラえもん誕生30周年記念作品。
この映画は小さい頃の薄っすらとした記憶と共にある。あの頃と比べると、今となってやっと映画をしっかり見れるようになったはずなので話全体の流れもしっかりと把握できる。あの頃見て何を思ったのかは知ることはできないけれど、改めてどう思うかを楽しみたい。
若干浅さを感じたけれど面白かった。なんかこう、扱いが軽いというか。せっかく深まった友情が最後締められないとは。別れをしないまま終わるなんて。一番の感動所が用意されていなかったという拍子抜け。定番の「また遊びに来るよ」ができないという変化球が遊び球という。もう会えないことがわかっている別れを子供向けでやるのは少々重いか。
自分とそっくりだけど身分が違う登場人物と入れ替わるという話はテンプレの1つだ。テンプレになった話の形は受け入れやすい。それが良いことなのかどうなのか。ある意味、異世界転生みたいなもんだけど、もし自分がそうなったとしても、自分の中にある常識が一切通用しない世界では生きられないと思っている。言葉は通じても話が通じないのでは。ストレス過剰で死ぬ。精神的に殺される。そりゃヒロインがいたら違うかもだけど。
普段威張り散らしてるジャイアンに師匠的な登場人物がいると安心できる。正しい方へ導いてくれるような人。はぐれてから戻ってくるまでが平坦すぎてハラハラしない。だったら一緒に行かなくてもよかったのでは…とすら思わせるほど。
野暮だとわかるツッコミだけども、サカディとかいうのに命を左右されちゃダメでしょ。ほぼルール無しでよく盛り上がれるな。笑えるほどだった。 2000年の公開当時ってサッカー人気ってどうだっけ?
敵のボスが女性って他の劇場版ではないようで。敵役はいるみたいだけどボスではない。次は南海大冒険のリメイクっぽいから期待できないな。オリジナルでやろうぜ。