イラン戦
正直、ここで負けても負け方次第ではポジティブに捉えられる部分もあるのではないかと。内容でも圧倒されてしまうと方向性に疑問を持たれて監督人事がどうとか言われそう。
スタメンはベストメンバー。4231ではなく、451をイメージしておこう。相手は433っぽい。守備するなら中盤5枚でグルグル入れ替わる相手にスペース与えないことはできそう。ロングよりショートカウンターにも期待できる。依存だろうが、大迫選手のポストプレーから推進力ある選手が突破できればゴールに迫れるはず。
攻撃するのも同じ配置でやれる。むしろ押し込めば前線の配置なんて関係ないのだから。SBの背後さえきちんとケアできればの話だけれども。CB2枚でサイドの奥へのロングボールに後ろ向きで対応する羽目になるとめちゃくちゃ怖い。
中盤に人数かけるなら、特にトランジションで負けて後手になると良い展開にはならないかも。とにかく素早く確実なボール奪取ができれば可能性は高くなる。
立ち上がりは前線へのロングボールで相手のゴール前へ。殴り合いの姿勢を見せる。と同時にトランジションの速さも見せる。速さと強度はずっと必要。
相手はなんだかバタついた感じがする。キーパーもロングスローが70メートルくらい飛ぶらしいけど、それをすぐに見せてきたし。なんだかんだ向こうもそれなりのプレッシャーを感じているんだな。
ビルドアップで相手の圧力を受けてる選手に難しいパスを送るのはダメでしょうに。奪われ方がマズイとあっという間にやられちゃう。
そんなミスもあって20分ほど経つと相手の攻勢になる。
南野選手がボールを持つ時、とにかく前に進もうとするの良いけど、独断だとロストした後が怪しくなる。のだけど、自分で取り返しに行くのも良い。早々に力尽きたりしなければ。
相手がペナ内にロングボールを放り込むから日本はボールを保持できない。というか相手ももっとボール持ってくるかと思ったけど、序盤にちょっと押し込まれたからかな。
そのこぼれ球を拾えるインテンシティもあるからそうしてるのか?
原口堂安選手も内側に入ってくる。相手のアンカー脇を狙ってる。大迫選手も南野選手もそのあたりのライン間で縦パスを受けて前を向けるとチャンスになりそう。
433を組めるのは相手陣地でとにかく攻めるのに絶好だと思うけど、スペースが空いてしまう中盤の3は狙われる。
後半はそこを修正してくる。だったら今度は大外を使うかな。前半は目立つほどそこを使わなかったから。
ドリブラーに前を向かせて相手のSBや中盤を釣り出せばライン間で浮いてくる選手を使えるはず。
柴崎選手は割とどこにでも顔を出すけれど、さすがにサイドまで出張ってきてしまうと遠藤選手が過労死してしまう。
ペナ角で南野選手が倒されるがノーファウル。審判にそれをアピールするイランの選手たち。ファウルならPKかもな位置だったのにも関わらず南野選手は一目散にボールを追う。セルフジャッジで完全に出遅れたイランの選手たち。南野選手のクロスに大迫選手がヘッドで先制。
やっぱりこぼれ球に対して相手も相当早い。自陣でのファウルが多くて怖い。セカンドボールも含めてほとんどシュートで終わらせてくる。
なんとVARで確認してまでPKの判定。大迫選手が沈めて2点目。
しかし遠藤選手はおそらくもうこの大会は難しそう。酒井選手も負傷で交代したし、完全に総力戦になるな。
2点リードという部分も大きいかと思うけれど、試合をコントロールできるほどの冷静さを保っている。
イランはここまで無失点で来ていたが、セルフジャッジやPK判定なんかでの失点はショックが大きいかも。精神的にも難しくなって焦ってロングボールの形を取るしかなくなった。
そんな苛立つ相手に付き合って荒くプレーするのは良くない。
原口選手がスピードで相手をブッちぎって3点目。
その後大迫選手が蹴られたりで荒れたが、終わってみれば完勝。
相手のポジショナルプレーを出させない試合ができたのかな。ボール保持よりもロングボールを選択させた前半はうまくいった。
後半はインテンシティ以外の部分で激しくて冷静さを欠くと危なかった。ファウルも多かったし。
しかしアディショナルタイムに入ってから得点が取れたように、そのあたりはある程度余裕があったのかもしれない。
得点も素晴らしいけれど、何よりもクリーンシート。クリアの数を知りたいところだけど、吉田選手と冨安選手を絶賛するべき。