鯱の大祭典の開幕。
42975人の観客数。
新しく導入されたLED照明に不具合が出たりしたけどそこは今後への布石ということで。
スタメン確認した時に声が出る起用をしてくるのが風間監督である。
新加入の太田選手は良いとして、3バックの右に18歳の藤井選手。藤井中谷太田選手の3枚。
4分に先制できたことはとても大きかった。相手のミス絡みとは言え、いつもとは違うと思わせる完璧な得点だった。なので、8分にDFラインを抜け出されてしまったのはとてももったいない失点だった。流れも期待も帳消しにされた。
ヤット選手に蹴らせない守備やラインコントロールももしできていれば無かったかもしれない失点だった。
得点直後の失点とか終了間際の失点は世界のどこでも起こり得るフットボールの悪癖。守備のどこかを明確に崩された失点とは別物と割り切るべき。不調の最中に運の悪さが付き纏って表に出るのは凹むが仕方がない。考えても無駄。上手く付き合わないと。
前半の30分~31分あたりの攻撃は実に面白かった。
縦パスを出して寄る、即時奪回、太田選手のクロスと攻撃の種類がほとんど出た。シュートまで至れなかったのは惜しいけれど、速さもあったし期待感の持てる攻撃だった。
33分の吉田選手の大外抜け出し→シミッチ選手のフィード→グラウンダークロスからのジョー選手シュート、とか最短距離でゴールを目指してる。
前半30分台は主導権握り続けていた。ボール保持して攻撃する、相手にあえて持たせて守ることも冷静にできていた。
これが20分、30分とやり続けられたら得点も増えそう。色んな攻撃が何回もできる。意味と効果を攻撃に持たせていかないと。
2点目を決めた宮原選手はもう完全にエリア内への侵入を会得した感じがある。
崩しが完璧ならシュートの形はゴール前を横断するグラウンダーのクロスを押し込むだけなものなんだろうな。
ちょっと場面を遡ってみると、藤井選手が中谷選手からの緩い縦パスを相手が寄せてきているのにチョンと横にはたいてシミッチ選手に出した。しかも前を向けるパス。ちょうどピッチの中央だけど、あの位置でああいうことができるとWBの宮原選手は前線近くの高い位置を取れる。前田選手も相手CBをかなり釣り出して繋いだのも良かった。
新加入、初先発の選手で復調させる良し悪しはあるだろうし、引き分けで勝ち無しの暗いトンネルから抜け出せなかったけど、悲観するほどネガティブな内容ではなかったかと。
現実的な戦い方ということで、相手にボール保持させて引いて守る時間帯が長いが、その割り切りが攻撃にシンプルさが出てたような。
まぁもうちょっと相手の時間帯を減らしてバランス取ってくれないと見ているだけの側からしたら物足りないぞ。
3バックに慣れても5バックには染まってはいけない。中谷選手にとっては踏ん張りどころであると同時にレベルアップのチャンス。丸山選手が復帰してまた組む時の楽しみになる。
3バックからビルドアップする時、太田選手と藤井選手から精度の高いフィードがジョー選手へ届くの良いな。
太田選手の左足は知ってるけど、藤井選手は軽く蹴ってるのにボールがえらく飛んでいくような質だった。止める蹴るが軽やか。若さというスポンジは風間サッカーをどんどん吸収していくのか。あの冷静さがどこから来てるのかはわからないが、練習でジョー選手と対峙してるならそれを超えるインパクトを与える相手選手は少なさそう。
ジョー選手への精度の高いフィードが安定して入るようになれば、相手DFライン裏への抜け出しもできそうなんだけど、それができそうな選手がいない。足の速さがーと思うけど、相手の矢印の逆をつけばタイミング次第では無理じゃなさそう。足元で受けてドリブル仕掛けの対策をする相手の逆を一番つけそうなのが前田選手か。この場面も悪くない形だと思ったけど、裏抜けを狙う選手に出たパスが少なすぎる。再現性が意味を持つのだから。
相馬選手はスピードあるから外す動きからのダイアゴナルランっていうのがイメージしやすいな。
なんか解任がどうとか報道されてるけど、気にしない。マスコミ特有の質の悪い話題作りみたいなもんだろう。後任候補にヴェンゲルさんとかの時点で真に受けるはずもなく。
社長は続投を明言しているし。まだスポンサー様まで理解が浸透していないようだ。そのあたりは社長に頑張ってもらう他ないが・・・・・・。そういうのに振り回される立場をせめて平等にまで持っていける結果を出せると良いけど。
シーズンの最終的な目標と結果がダメだった時は覚悟する必要があるかもしれない。
完成という形は存在しないと言われそうだけど、風間監督のやり方はもっとずっと見ていたいよ。勝ち負けや強い弱い、好き嫌いではなく、面白いか楽しいがどうかで判断したい。というかそれはもう好きってことなんだけど。そうじゃないとフットボールの深いところに連れてってはくれそうもないから。