SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

コンサドーレ対グランパスの展望 J1第30節

前回対戦が3月だったこともあってか、今シーズンベストゲームだったのも遠い昔のように感じる。

 

リーグ戦とルヴァンカップ決勝で予習。

 

セレッソ戦。

3421だから守備ブロックは541かと思ったら532だった。

セレッソ柿谷選手の得点もすごいけど、ハーフスペースに斜めのパスが入って受けた選手が前向きになった時点で見逃してくれるような隙じゃなかったか。

この配置だと合間で受けられてばかりで選手を捕まえるだけでも大変なのでは。

 

攻撃は離脱中の選手がルヴァンカップに間に合うと次節にも出場してくる可能性もあるということで、違う形があるかもしれない。

正直、印象に残るような場面がなかった。というかセレッソの方が良すぎて。インテンシティも高いし、全体的にコンディションが良いのか。

 

ルヴァンカップ決勝。

3421。ジェイ選手やチャナティップ選手が復帰。これも守備ブロックは541。時折、5221のような形になったり。うーん、鈴木武蔵選手あたりはビルドアップに食いつくこともあるか。完全に自陣に撤退しない限り中盤に4枚揃うことは少ないかも。ボランチの脇にポジショニングしたり、幅を使ってスライドさせたりして間を空けさせて縦パスが入ればそこからどんどんズレを作れるか。

ただ中盤に仕掛けられてもDFラインまでいけるかどうかなんだよな。ロングボールも織り交ぜてみたらいいかな。

 

後半、ビルドアップの場面でミシャ式?をフロンターレがハメてたかな。あれはSBを捨てて中央に誘導してから数的優位で奪いってショートカウンターの形に持っていったってことでいいのかな。

ボランチへのパスコースを塞いでしまえばシャドーが下りてくる。そこを狙う、と。距離感が遠くなれば攻撃も前線の選手のスピード頼みになるから厚みもなくなる。

ロングボールを蹴られても中盤の数的優位を活かしてセカンドボール合戦に勝つしかない。

サイドに展開させなければビルドアップの出口は狭くなるか。

 

CKやセットプレーは気を付けないと。

特にCKはスカウティングされたベガルタから失点しているし。

流れや戦況をガン無視できるキッカーがいるのは羨ま厄介。

というか、CKとかどういう動きを狙ってやっているのかイマイチ理解できていない。ここは個人的な経験値が全くと言っていいほど無いからかもしれない。

ちゃんと視力を確保してもうちょっと頭を使うようなフットボールが少年時代に経験できれば良かったなぁとは思うけれども。

 

レーニング後のミニインタビューで前田選手から何度か出た言葉の中に、攻撃の速さ、というのがあった。

これってほとんどそのままの意味なのかな。つまり速攻。相手の守備ブロックが形成されるよりも速く攻める。カウンターだよね。コンサドーレ相手にならショートカウンターは最適解だと思うけれど。

風間監督の言う速さとは違う意味だよな。正確な止める蹴ると揃った目があればどんどん速くなるし、整った守備ブロックでも崩せる。

それは良いところだと思うよ。その場の即興性とかアイデアが試されるからハマらないともどかしい展開になるけれども。手数がかかって前掛かりになればネガトラのバランスは失われて相手のカウンターの餌食だし、ミスも失点に直結する。

 

しかし、それが面白かったわけだから見る側としては失くなるのは寂しい。

止める蹴るを極めた個人技豊かな選手たちが織りなす奇想天外で想定外な見たこと無い攻撃がグランパスのオリジナルとして革命を起こせたシーズンが迎えられたかもしれないのに。

 

結果を求め、現実的な方に舵を切るには仕方がないにしても、そういうオリジナリティに期待できないフットボールじゃありふれた選手にしかなりそうもないのだけど。

堅守速攻、なんて言葉で収まるようなのがその先どれだけ続けられるのか疑問だよ。

その場凌ぎで苦悩する泥沼に落ちることもあるかもしれないけど、グランパスにしかできないフットボールがきっと最高に面白いんだと思うよ。