こうすれば崩せると教えてくれた、ということにしておくのが一番納得できる。
グランパスは4231。太田選手が左、吉田選手が右のSBに。マテウス選手をベンチスタートにして相馬選手が左SH。
横浜FCは442。松尾選手はベンチスタート。そしてキングカズもベンチ入り。
横浜FCは立ち上がりの攻撃でグランパスの442守備ブロックの攻略を仕掛ける。
ボール保持するスタイルということはポジショナルプレーということで。狙いはもちろんハーフスペース。
そこを使われる前のプレスバックって効いてたんだなぁって。後ろ向きの守備ってあまり良くないとされるけれど、対面する相手に向かって守るより迷いがないし釣り出されるっていうこともないんだよな多分。スプリントして守備ブロックを整えるより、後ろに味方がいるなら少し遅れてもいいや、ってくらいのスピードで後ろから圧力かけて挟む奪い方がセーフティかな。
1失点目はプレスバックどうこう関係なく、防ぐのはちょっと難しく見える。逆サイドの相手SBを完全に捨てるか。釣り出されとマークの受け渡しでズレたから。ズラされるくらいなら最初から捨てて、孤立させた状態で受けさせればクロスを入れられても中央のスライドは間に合う。
2失点目の原因とまでは言えないけれど、セットプレーにおいてシミッチ選手がいるいないでは数字が変わってくるそうで。
逆転してからも横浜FCは右サイドのハーフスペースから何度も仕掛ける。ビルドアップで左に寄せたりカウンターでそこのスペース空けていた。内外のパス交換も速い。速攻でも遅攻でも狙う場所は変わらない。
グランパスは序盤から横浜FCのビルドアップに対して前プレ。嵌めて奪ってボール保持、ネガトラ、前プレのサイクルは見られた。
それが攻撃にまで繋げられないのはもったいない。相馬選手が何本かクロスを入れていたが手前で弾かれてしまった。右サイドに変わった時のクロスにもグラウンダーで入れたりと変化は加えていたけど惜しかった。
左右からのクロスが多い印象だけど、29:19~の阿部選手からシャビエル選手に出た浮き球パスはペナ内ハーフスペースに潜り込む攻撃が垣間見えた。オフサイドだったけど。
49;29~、横浜FCのビルドアップでボランチにパスが入った瞬間に寄せて奪った場面から繋いで、相馬選手が中央から金崎選手へ縦パス、ポストプレーでペナルティエリア内に侵入したのはかなり惜しかった。最後が中途半端になってしまったのはあれだけど、サイドからのドリブルかクロス以外の攻め方を見せた。阿部選手の相馬選手が走り込むスペースを空けるオフザボールもあった。
50:58~、右サイドで幅を取った吉田選手からペナルティエリア内の金崎選手への斜めのパス、ポストプレーと足裏使って阿部選手へ落とした場面。横浜FCと同じような442守備ブロックの崩し方でゴールに迫る。
後半途中から433か4123のような形に見えた。でもカウンターから松尾選手にゴールネット揺らされてからやめた。リスクはわかるけど、あのカウンターが最後の最後までなかったら形は変えなかったんだろうか。
次はヴィッセルと。
グランパスは一週間準備できる。ヴィッセルは水曜日にも試合がある。
また一歩下がるか、押し返して一歩進むか。