祭りの終わり。
解説「あー藤井の顔にパトリックの肘が入ってますね」
実況「高いロングボールに何度も激しく競り合う藤井とパトリックです」
みたいな自分が想像していたプレーのリプレイが一度も流れなかった程度には予想が外れていた。
グランパスは3421。ベンチも含めて大きくメンバーが変わることはもうなさそう。怪我から復帰している選手のコンディションで少し変わるかもだけど。
ガンバは442。
早々に失点。
パトリック選手は正面から競り合ってこず、グランパスの3バックの間で受ける。
こちらはバチバチに行くぞと張り切っていたのに。それが裏目に出てしまった。
ガンバのビルドアップには523の守備ブロックで。N選手がボランチ監視、シャドーがCB、WBがSBに寄せる、ロングボール蹴らせて跳ね返して回収、のサイクルを見事に狂わされてしまった。
パトリック選手は少し降りて受けるし、SHは内側に絞って中盤数的優位。稲垣レオシルバ選手の2人だけじゃ足りなかった。
541や532に変えて対応していたけれど、いきなり狙いを外されてしまったので困った展開だった。
攻撃は相手守備ブロックが442なので、ブロック間を狙いたい。ハーフスペースからペナ内に侵入して、的な。
惜しい場面はいくつか。崩しと言うより、受け方が惜しいように見えた。
ブロック間に立って受けて反転すれば中央でも大外にでも出せる。のに相手DFラインの背後へのランニングはボールホルダーから逃げてるだけ。
全方位からプレッシャーがくるような狭い局面でも前を向いてシンプルに出せる期待感があるからこそ、アリバイのようなオフザボールは必要ない。
今シーズン途中加入でまだ数試合しかプレーを見せてもらえてないけれど、大丈夫だと思わせるには充分なプレーなのでハーフスペースに立っていてほしい。
3421のシャドーでも352のIHでもそこは変わらんと思う。
グランパスは個の能力が高いので、と言う定型文があるように対応もそうなる。
どちらの脚でボールを蹴りたいのか、縦か横のどちらにドリブルしたいのかわかっていてそれをしっかり守れば良いのだ。
個には組織、組織には圧倒的な個。
守備では昨シーズンの遺産でなんとかなる試合もあるけれど、攻撃ではまだまだ色が薄い。個に合う攻撃が形成されるまではもどかしい。
次はアビスパ。
順位と勝点差と失点数が近い。
つまりそういうことである。