SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

「パンこそ肉 貧乏こそ幸せ」

映画「白雪姫と鏡の女王
強欲な女王によって幼い時から城に閉じ込められていた白雪姫。女王の目を盗んで城の外へ。森で盗賊の小人たちに襲われ、縛られていたバレンシア王国のアルコット王子と出会う。白雪姫は王子を助けそこで別れる。白雪姫が村へ行くとそこは女王の税制に苦しむ人々が貧しい暮らしをしていた。白雪姫は城に戻り、王女が訪ねてきた王子のために開いた舞踏会に参加しそこで白雪姫は王子と再会する。
昔話や童話がモチーフだと元ネタをどれだけ知っているかが試される。正直、ざっくりとしか知らない物語が多い。というか、昔話も童話も自分が子供の頃に読んだものとはかなり違うことが多いから、今になってどういう話か調べてみると初めて知る展開ばかりなんだよ。だから改めて読むなら絵本とかじゃないほうが良い。むしろエグい描写がそのままのほうが絶対面白い。子供の頃読んだ絵本の昔話や童話を大人になってから改変されていないものを読むという二度手間はさすがにどうかと思う。
この映画自体は結構面白かった。王妃が年の割に若くてイケメンの王子にがっつくのとか、とてもじゃないがやるには耐えられない美容法とか笑ってしまった。王妃が言った記事タイトルにしたセリフは秀逸。字幕翻訳が戸田奈津子さんだった。
コメディ寄りなノリでキャッチーだったな。まぁ小人は顔がおっさんだから彼らにはどうしても難しさを感じてしまうけれど。ディズニー版白雪姫と同じ。
オチも良かったな。出て来るまで忘れていた毒リンゴに対する白雪姫の対応が爽快感に溢れる。
エンディングの演出はどうなの?って思った。監督がインド出身だから?インド映画は全然知らないけど歌って踊るっていうイメージあるな。
あと欲を言えば、もっと冬な感じを出してほしかった。息が白いとか、雪の質感なんかをさ。


こうして映画を見ている間は忘れているんだけど、ちょっと先の将来のことを考えて胃が締め付けられるくらい不安になってコンタクトレンズで乾いた目を潤してしまう。
そんな心理状態で映画を見たから王妃のセリフが刺さったんだと思う。