V・ファーレン対グランパス
こういう大一番な試合をお互いに盛り上げていくのが素敵。リスペクトし合っている感じが伝わる。
ちょっと思ってもいなかったけれど、宮原選手がベンチ外。体調不良みたいだけど、彼がいつもいることが当たり前になっていたからその分驚いてしまった。前節、シャビエル選手が怪我してしまってこの試合を欠場するからその影響がどう出るかってのが注目する部分だったんだけど、実際には宮原選手の不在のほうが大きかった印象。まぁいることが当たり前だと感じているほどの選手がいないんだからそこに違和感が出てしまうのは仕方が無いと言えばそうなんだけども。それでも攻守において違いがはっきりと数字にも出ていた。右サイドからの攻撃が20%ほど。バランスを崩していたとは言え、失点も右サイドから。相手のマークを剥がす推進力やポジショニングが押し込むためには本当に必要なものだった。
そのあたりが足りなかったのか、長崎の前線からの守備をかわすのに苦労していた。ミスも重なるくらい目立っていたのも気になる。相手の圧を受けてミスしてしまうのは怖い。前半は相手の出方に振り回されるのがよく見られる印象があるなぁ。なんとか耐えてハーフタイムで見事に修正してくれるけど。前線からの守備にまともにハマってしまうと、そこからの攻撃がうまくいかないくらい相手の後ろの守備が整ってしまうからディフェンスラインからマークを剥がせるくらいビルドアップがきれいにできないとゴールまで迫れない。落ち着いてミスしなければしっかり押し込めるくらいできるんだよな。
後半の左サイドで繰り広げたパス回しのテンポは素でエグいなぁ。右サイドの青木選手も絡んできてもう大変なことになっていた。……今日の右サイドじゃ攻撃は無理だから左に流れて人数増やして攻撃したろってことなんかな。という妄想。和泉青木選手の組み合わせにワクワクしていたところにシャビエル選手が加入して離れかけた2人だったけどPK獲得をもたらしてくれた。またワクワクが戻ってきた左サイドの攻撃だった。
結局交代枠を一つ残して終わった。2枚目の交代もアディショナルタイムに入ってからだった。風間監督はどう思っていたかはわからないけれど、最終盤まで玉田選手を引っ張ったのはわかる。最初から最後までキレが落ちなかったから替えたくても替えられない。あと4試合この調子を続けてくれるだろうな。
しかし全体的によく守ってくれたなぁ。セットプレーも集中して跳ね返していたから、そこからの失点はそんなに心配しなくてもよさそうな感じだったし、球際での争いも頼もしかった。
ただ、双方気になったであろう判定がなぁ。アドバンテージでも良さそうな形でも笛吹いてたし。ちょっとプレーを切りすぎだったかなと。
明日、アビスパ対ジェフの試合にかかる期待はグランパスだけではなく長崎のほうも大きいかな。ジェフの矢田選手の活躍は見られるかな。
もう負けたチームから自動昇格から脱落しそうな勝ち点差だ。盛り上がるんだろうけど、個人的には不安のほうがちょっと大きい。全部勝って安心させてくれ。
