SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

ディ○ニー合宿 ミッ○ー編 第8話

この夏最初のセミの鳴き声を聞いた

第8話です


各チームのメニューが終わるとサッカーかソフトボールをそれぞれ自由にやることができる
人数が揃えば勝手にはじめる
試合結果や得点者などは教官に報告しなければならない
よくは知らないが、教官がそれぞれのミッ○ー点数的なものをつけているとかなんとか

そして、その日の夜
教官が用意してくれた楽器を受け取った
俺達はさっそく練習を始めた
が、俺はド素人なのでなかなかうまく弾けない
「ちっげーよ、サトウ。もっとリズムを感じろよー。こう・・・トントントーンみたいなあれだよ」
「それじゃわっかんねーよ」
感覚的すぎる
「あーどうすれば伝わるこの気持ち・・・」
モヤモヤしているハラダを見ているとこっちが申し訳ない気分になってしまう
「しかし、ほんとに難しいなぁ」
そうつぶやいた本人、モリシタはもうジャカジャカ弾いてる
何あいつすごいんだけどかっけーんだけど
「え?教本読んだらできるだろ?」
「お前才能があるんだよ・・・」
果たして合宿最終日のライブに間に合うのだろうか・・・

毎日体が全く動かなくなるまでトレーニングしても翌日にその疲れを持ち越さない
それどころか体が軽やかだ
おそらく食事やトレーニングの休憩中に食べたり飲んだりするチュロスとオレンジジュースのおかげだろう
栄養満点とかそんなレベルをはるかに超えているかもしれない
めちゃくちゃ美味いし
というわけで今日のノルマも終わった
トレーニングが終わる時間がどんどん早くなっている気がする
終わったらそれぞれでってずっとこの形式でやるのだろうか
まぁいいか、そこまで気にする必要はないな
「それにしてもソフトボールのほうはいつも盛り上がってるなー」
ソフトボールのほうがこっちのサッカーよりも人数が必要だから盛り上がりも違ってくる
サッカーは最低でも4人対4人でもできないことはないからな
コート自体も広くないしゴールなんてハンドボールのゴールを使っている
「おーいサトウいくぜぇー」
「む?」
ハラダがボールをこっちに蹴ってきた
「っておい、どこに蹴ってんだよ・・・」
ボールは俺の手も届かないくらい高く、大きな弧を描いて飛んでいった
「あーあ、ソフトボール組のほうまでいっちゃったよ」
「すまねー!」
よくあることだ気にすんな
それでもやれやれと思いながらボールを追いかける
ソフトボール組の自分の打順を待っているやつのところまで転がっていってしまった
ボールに気がついた彼はボールを軽く足で浮かせると華麗なリフティングをした
「ほらパス」
ポーンと軽いパスをしてきた
「おっと」
ナイスパス
「邪魔しちゃって悪いね。ありがとう」
「別に構わないさ」
「君上手いね、サッカーやってたの?」
「子供の頃少しね。さて僕の打順だ。それじゃまた」
「ああ、ボールありがとう」
サッカー組のほうへ戻ろうとした時、後ろから快音が聞こえた
振り返ってみると、さきほどの彼がガッツポーズをしながらベースランニングしていた
「マジかよ。見たかった。」


願い事か
そりゃもちろん可愛い彼女を所望