SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

ディ○ニー合宿 ミッ○ー編 第9話

ちょうどいいところで終わらせたいけど
それだと長くなってしまった勘弁
まぁ皆が読んでるかどうかは僕はわからないので別にいいかな


第9話

何日かが過ぎ
合宿も中盤に差し掛かってきた
合宿もバンド練習も順調だ
そして今日もチュロスがうまい
「いやーサトウのベースもうまくなってきたし、このまま練習やっていけばライブとか余裕でいけそうだな」
ハラダが口いっぱいのポップコーンを食べながら言う
「ああ、そうだな」
俺も食べる手を止めない

夕飯が終われば自由時間だが今日は教官から何か話があるそうだ
「えー、明後日は一日だけ、夕飯が終わり自由時間の開始からきっかり24時間休みになるのでよろしく。どこに遊びに行ってもいいからね。」
休み、だって?
「ただしここでの事を誰かに話したりすることは禁止だ。まぁそれくらいはみんなわかっているよね」
皆がざわつく
この合宿に休みがあることなんて予想してなかった
「特に質問がないなら終わるけど、みんな大丈夫かい?」
・・・話はこれで終わった

そしてあっという間のもないまま休み当日になった
今は朝の10時
俺は街の駅前で彼女と待ち合わせをしている
意外と思うかもしれないが俺には彼女がいる
妄想ではない
ちゃんとした彼女である
合宿前に一回デートはしたけど、それっきりだった
メールも電話もできたと言えばできたけどそれどころじゃなかった
正直そのことは怒っているんじゃないかと気になって電話で今日のデートに誘おうとしたがメールになってしまった・・・
しかし、半月ぶりに彼女に会うんだ
高まらない胸などない
「まだかなぁ・・・もう集合時間なんだが・・・」
いつもなら時間通りに来ているはずなのになぁ
さらに待つこと5分
遠くの方に彼女と思わしき人影
走ってこちらに向かってくる
「お~い」
手を振っている
振り返してみる
天使のような笑顔が見れた
「ご、ごめんねー遅れちゃって」
「いや別にいいんだ。でも珍しいな、遅刻するのって」
「それがね、久しぶりだからちょっと気合入れようとしてたら時間かかっちゃって・・・」
テヘヘ、といった感じだ
「あーごめんな、ずっと連絡できなくて・・・」
「えー、いきなりそんな話?あとでしようよ。行きたいところいっぱいあるんだからさ」
「あ、ああそうだな」
意外な反応だった
今まで付き合ってきてそんなに怒るようなこともなかったけど、半月も音信不通だったのだから少しは怒るだろうと先ほどまで思っていたのになんだったんだろう
「さ、いこっかトモヤ」
サキが俺の手を取り引いていく
「おお」

街中を歩いて行く
よく見ると確かに今日のサキの服装はどこか気合を感じられる
着ている服や靴、アクセサリーも全部見たことがないものだ
俺もちょっとはオサレな服を着てくるべきだったのだろうか
「まだお昼には早いから、喫茶店にでも入ろっか」
近くにあった雰囲気の良さそうな店に入った
席に座る
店員さんが注文を聞いてきた
「なに飲む?」
「オレンジジュ・・・じゃねぇや、ホットコーヒー」
「じゃあホットコーヒーを2つお願いします」
「かしこまりました」
微妙な沈黙
「なぁ行きたいところってあるんだろ?どこに行きたいんだ?」
「えっとねー」
サキは鞄から雑誌を何冊か取り出した
「ここと、ここと、ここも。あとここにも行きたくて、あ、お昼はここで食べてそれから・・・」
「おお・・・ふ」
多くねぇかなそれ
「で、夕飯をここでーそれからー」
「ちょ、ちょいまち。そんなにたくさん行けねぇよ。俺は夕飯食べたら戻らなきゃいけないし、遅くまでは無理だよ」
「うう・・・そっかそうだよね。まぁ私もそうだし・・・」
「え?そうなの?」
「あー、う・・・ん。そうなの」
なんだか変な反応だな
それから少し時間をつぶしてからサキが行きたがっている店へお昼を食べにむかった
俺はずっと胸にモヤモヤしたものが渦巻いているような、すっきりしない気分だった
半月も連絡取れなかったら普通何か聞いてくるだろう
それにさっきの喫茶店でのおかしな反応も気になる・・・

そんな気分を顔に出さないように気をつけながらデートを続けた
いつの間にか辺りは暗くなっていた
時計を見ると、もう合宿所に戻らなければいけない時間だった
「悪いサキ、もう時間だ。」
「ほんとだ。もうちょっと話していたかったな」
駅前まで一緒に歩き、
「じゃあな。また連絡できそうだったら絶対するからな」
「うん。まってる」
改札口の前で別れた
あと1分で電車がくる
俺は駆け足でホームへ続く階段を降りた

青年の背中を見つめていた少女は彼の後を追うように改札を通った
少女の行く先は青年を同じ方向だ
しかし青年は気がつかない
気がつかれないように少女がそうしているのだろうか
そして少女は青年が乗り込んだ電車と違う車両に乗る
ガタンゴトンガタンゴトン
青年は明日からまた合宿
そして少女は・・・


女の子を出してみました
重要だよ女の子って
ちなみにキャラクターデザインとかは全然決まっていないので
読んだ人それぞれの想像で