SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

グランパス対アビスパの感想 J1昇格プレーオフ決勝

試合終了と同時に泣いた。
久しぶりに声を押し殺しながら泣いた。まだこんなにも涙を流せる自分に驚いた。大きな喜ばしい感動に包まれた。
ジェフ戦の時もテレビの前に立って見ていて、勝って安心したら膝に力が入らなかった。この試合は得点が取れなくてスコアレスな展開が続いているほうが怖くて、少しでも優位な状況に持っていてほしかった。一週間もうずっと不安な気持ちで展開も相まって試合中でも呼吸困難でぶっ倒れてもおかしくなかった。
積もり積もった、満ち満ちた感情が試合終了を告げる笛とともに破裂して大量の涙と嗚咽混じりの声になった。
歓喜に沸いて数時間経ってもまだちょっとした拍子でも泣いてしまいそうだけど、試合を見返しながらどういう内容だったかを振り返ろう。

スタメンはジェフ戦と同じ。アビスパもハイプレスでくるだろうという対策か。343でサイドや中盤を厚くする感じ。とは言え、アビスパはジェフと比べるとフィジカルコンタクトの面でビルドアップを苦労させられたかと。見ている側からしたら見応えのある戦いが多くて面白いし、日本代表的にはそういうのが求められる部分ではある。グランパス的には相手に触られない外し方が完璧にできていないということになるのかな。もしそうだとしたらそこは伸びしろだよね。中盤の底で外せなくても前線にシモビッチ選手がいるの大きいよなぁ。まぁJ2において前線に優れた外国人選手は必須と言ってもいいくらい上位見たらどこにも所属しているくらいだし。狙った精度の高いロングボールでプレスとデュエルを躱す。
運動量のあるチームでも最初から最後まで前線からのプレスに走るのは難しい。序盤はやはりアビスパにペースを持っていかれた。よく言われるのがそこでグランパスは失点したくないし、アビスパは得点したいってこと。失点数だけで守備がー、なんて言われるけど堅守じゃないチームなら守備にいつだって問題を抱えているはずだし、グランパスに関しては選手個人レベルだけど守備はめちゃくちゃ良くなっている。この試合はゴールキーパー武田選手の安定感に救われた。あと和泉選手の推進力が何度も見られた。アビスパ守備陣の隙間をドリブルやフリーランニングで切り裂く。惜しいシュートもあったし。全体的にボールロストもなく良いプレーをしていた。
後半の最初もちょっと押し込まれる。シャビエル寿人選手あたりがもっと自由に動けたらと思ったけどそりゃ当たり前のようにやらせないよな。個人的にはもっとボールに関わってきてほしいけど、ディフェンスラインとの駆け引きや、いるだけで相手選手を一人引きつけられる存在は重要。玉田選手を入れるとすぐにペナ角やハーフスペースを使った攻撃が出る。確かにアビスパのハイプレスはきつかったけれど、そこから前に進めばハーフスペースは狙えるくらいに空いていた印象。実際に前半から和泉選手や青木選手がそこに入り込んでチャンスを作っていたし。けれどちょっとズレたり時間がかかったりして精度が足りないと捕まってしまう。ペナルティエリア内で少し前掛かりになってしまったかな。そこでも相手を外す動きができれば良かったかも。
セットプレーはどれも惜しかったけど、先に触ることはできなかったなぁ。アビスパは集中していたし、重要なポイントとしていたようだし、悪くなかっただけにそこで勝てなかったのは痛い。

来シーズンのJ1の中では一番下の順位であるわけだし、1つ下のアビスパに無得点で終えたというのは昇格したと言っても満足していい部分ではない。でも風間監督もまだ伸びると言っていたからこれからまだまだ強くなれるはず。
レンタルで加入している選手たちも含めてオフシーズンの働きも引き続き頑張ってもらおう。レンタルでも欠かせない選手たちの活躍を来シーズンも見たいぞ。

ずっと身近にあるグランパスのことをこんなにも真剣に考えたシーズンは今までになかった。
それについて思うことはたくさんあるけれど今は興奮が勝っていて言葉にできない。
数日経って落ち着いてからシーズン全体を振り返ろう。

グランパス、J1復帰おめでとうございます。
本当にありがとう。