SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

ダビングなど考える間もなく消した

ドラえもんの誕生日を意識したわけではないとは言い切れないが、先日テレビで放送された『Stand by me ドラえもん』の録画を消化した。
公開されてから色々と感想を見たから期待はしてなかった。しなくてよかった。
なんとか良いと思えるところを探したけれど、CGによって背景やひみつ道具がキレイだったくらいしか見つからない。
あのCGだったらPixarのほうがよっぽど良い。見やすさ?が違う。感覚的だけどそういう印象があった。映像技術の高さは感じた。
ドラえもんの数ある話の中でそれぞれ感動できるものを繋ぎ合わせるとこうも台無しになるのかと残念に思った。『ドラえもん』っていう、基本は楽しいものを無理矢理泣かせようと改変するから違和感があったのかもしれない。というか、原作で既にした経験をあの形でもう一度してもインパクトは無い。2時間程しかないのにドラえもんのび太が出会って別れるをやるには積み上げてきた友情が崩れる悲しさが足りない。のび太は未来を変えるために来たドラえもんを失うのが嫌なだけなんじゃないかって思った。友達としてのドラえもんを失うのが嫌なんじゃないの?
あとかなり気になったのはのび太の挙動。CGだからできたんだろうけど、のび太動きすぎ、ドジする場面ばかりで苛ついた。あんなにもダメな奴だったか?
もうあれは完全に別物と考えるべき映画のひとつだ。実写映画でよくある考え方をして忘れるしかない。


四月は君の嘘』も実写映画化とかね。
原作を買うか迷っているマンガのひとつで、アニメもかなり楽しませてもらった作品。
それを金儲けの手段に使われるとは。
日本の文化とまで言われるマンガアニメがにわかによって割を食う現状はなんとかならないのか。
原作が全11巻でアニメが2クールだったかな。それを映画にしようってんだから確実に改変、大幅カットがある。全くの別物になることは間違いない。内容もキャラも実写じゃやりきれないという判断はできないのか。ヒロインの可愛さを実写じゃ超えられないとわからないのか。
恋愛映画をやりたいなら少女漫画の棚から目を瞑って手に取ったものを使えばいい。少女漫画に対して失礼な書き方だが、どれもそれなりのクオリティがあるんじゃないかと。
これからも実写映画化に対して原作を台無しにするような映画がある場合、批判の火を消さないようにしないと文化レベルを保てない。
そもそも映画監督は映画が好きなんじゃないのか?好きでもないマンガに手を出すくらい創造力が枯渇しているのか?原作ありで駄作より、オリジナルで駄作のほうがいいよ。