SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

20巻のエピソードを2時間に収めようとするから無理が生まれる

リオオリンピックで96年ぶりにメダルを獲得したテニス。
96年っていう数字に気が遠くなる。
錦織圭選手はマジで歴史を変えている最中なんだって再認識した。

テニスのミックスダブルスをチラ見したけど、あれはシングルスよりもかなりややこしい戦略が必要になりそう。
男女差を考えただけでもどれだけ幅が出るかわからん。どっちに打つかで返ってくるボールが違うし、ポイントになるかどうかも変わる。
途方も無いコンビネーションが要求されそう。


映画「バクマン。
現役時代、良い選手だったけど監督をやったら全然ダメという比喩が当てはまる。漫画原作は最高だけど、実写映画になると……な印象。
うーん、これは何と言うか、あまり深さや密度みたいなのを感じなかった。内容も登場人物にもどこか物足りなさがある。話はつぎはぎで人間関係もきっかけが無くて急に仲が良いし。最終的に亜豆との結婚まで至らず、アンケートで一度エイジに勝って終わるという半端さ。こうなるくらいなら夏休みの話をやればよかったのに。原作全部をやろうとするから変になるんじゃないの?
なんかキャストだけ決まってて話を後から考えた結果を見せられた気がする。
連載会議もああいう会話はしているだろうけど、もっと一作をじっくり、あーだこーだ言ってると思うぞ。小一時間で会議が終わるぞ。
で、連載決まったのにアシスタントの気配が微塵も無い。
入院するほどの体調なのに描くことを誰も止めないし。原作だと休載するしないの揉め事は結構長いことやったのに病院抜けだして頑張って描きましたって感じになってるし。彼らの努力っていうのは、どれだけ面白い漫画を描くかってことを模索し続けるところじゃないのかな。
矛盾レベルの違和感は、芸能活動を禁止しているのに漫画家活動は禁止していない高校。香耶の存在を消したおかげでペンネームが無くなり、本名でやっていたのに普通に高校に通っている。これはさすがに見過ごせないほどおかしいって。
小畑先生の意見だろうとなんだろうと、エイジは人の原稿に手を入れるようなキャラじゃあない。全体を通してエイジはなんか嫌な奴にしかなってなかったな。
そういえば、主人公2人がお互いを呼ぶことの少なさはなんなのか。お互いをあだ名で呼ぶけど、話の後半まで全然呼ばない。終盤にかけて原作ではあだ名で呼ばない人物たちまでもが呼び始める始末。
これは好みの問題だけど、どちらかと言うと原作の亜豆のほうが強いね。

これだけ違うだろうと思ったことに対して、良かったと思ったことは、漫画制作の場面。まぁダイジェストっぽくて大変さが全部伝わりきらないかもしれないけど、ペン先が原稿用紙の上を走る音や演出映像は良かった。あとはエンドロールかな。ただ文字を並べるだけのエンディングにしなかったのは良かった。


明日か明後日には「インサイドヘッド」のコメンタリー付きで2周目いかないと。