映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』
平成最後の劇場版であり、しんのすけ役の矢島さんから小林さんが引き継いだ作品。
これ、もし小さい子供が初めて見る劇場版だったらちょっと外れるかもしれない。初めて見るならかすかべ防衛隊がメインの作品にするべきかも。初めて見るなら、を付け加えるとおすすめが変わってくる。オトナ帝国と戦国大合戦が外れる。
それくらいひろしとみさえメイン。
冒頭、季節が冬で目新しさがあって掴みが良い。春我部にあれだけ雪が積もるかどうかは知らないが。劇場版って夏のイメージがあるから冬っぽいのも見たいけど、公開時期的には合わないよな。
原作では新婚旅行をしたという発言があるそうで。埼玉一周らしいが。
でも目の付け所としては良いよね。
新婚旅行、海外まではわかるけど、どこからオーストラリアが出てきたのか気になる。
あと、せめて花嫁くらいはかわいくあってくれという期待を見事に裏切られたけどクイーンコアラて。しんのすけに諭されて海を泳いでいくて。なんじゃそりゃ。笑っちゃった。
ひろしとみさえメイン、新婚旅行ということでなんとなくどういう話になるか想像はできるけど、それに合わせて他の設定も展開もシンプルでメインの2人にも話にもキレが出てる。
時代背景も加味してる感じもあるなぁ。ポリティカル・コレクトネス。
強い女性をっての。いや、これに関してはすごく面白かったから良いんだけれども。
ジュンコもそういう風になっていたし。ただクレしん映画のゲストキャラクターはそういう傾向になるよね。
ひろしのダンスと、2人それぞれのカバー挿入歌は名場面。
しんのすけとひまわりに聞こえないようにしてから大声で叫ぶみさえも。
そしてひろしは名言製造機。
そういえば破られてしまった写真ってどうしたんだろう。
シンプルであるなら、拾ってテープで貼って、みたいなのがあってもおかしくないけどそういう描写はなかったよな。
面白かった。数字にも表れてるように。