SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

自由に見える虫かごの中

前置きも何もない。

 

 

映画『ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマルアドベンチャー~』

緑の巨人伝からずっと中一日くらいで見てきたけど、これはなかなか。

うーん、何と言うか困るな。一番困るかもしれない。

ぶっちゃけ、面白くはなかった。何歩か譲って絶滅動物についてなら納得できるけれども、家族、特に親との何かについては無理がある。なんでかって主役級じゃないし。なんだったらそういうのはクレしんがいくらでもやってくれてる。

思いを入れられるほどのことをやってきたわけでもないキャラにスポットを当てられても寒い。見ている側はダッケの正体は知っているわけだから、のび太との間に友情を育まれてもおかしな印象しか受けない。だからのび太を助けて励ましてもイマイチ響かないからとても宙ぶらりんなキャラという印象になってしまった。

奇跡の島もなぁ。でっち上げ感がすごい。ゴールデンヘラクレスも閉じ込められただけで他の動物たちが弱るし。誰かに頼ってばかりじゃダメだって言ったのに、ヘラクレスなしじゃ生きていけない動物たちって。そこでなら絶滅せず生きられるわけじゃあなくって、そこでしか生きられないのって逆にしんどいよ。

シャーマン一味も物足りない。ちょっとやり方が強引なビジネスマン。なんで山ちゃんさんに声を・・・・・・。

声と言えば、ケリー博士も。声にビジュアルを合わせるかビジュアルに声を合わせてほしかった。

ひみつ道具の制限も微妙というか雑というか。偶然性が高い。後々の展開上、使えないようにしたいがためにそうしている感じがする。ドラえもん無力化のやり方が上手くないと1つの見せ場を台無しにしているようなもの。

そもそも冒頭からあんまり良くなかった。だらしなく、大切にすると約束したカブトムシの代わりをすぐに欲しがり、泣き喚けばドラえもんが道具を出してくれると思ってるのび太。しかも出してくれるとわかるとニヤリとする。本人の目の前で親をバカにするジャイアンスネ夫。どうかしてる。お約束だとしても。

本当にドラえもんを初めて見る子供にとってはそれが面白く見えるかもしれないけれど。楽しめる感性がもう無い。

鉄人兵団の次でこれって考えると、まぁどうしてもやりたかったネタではあるんだろうなと。

 

次はひみつ道具博物館。