SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

【感想】グランパス対マリノス J1第15節(2-1)

パロマ瑞穂スタジアムへ。

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観客上限5000人で色々制約のある中での観戦は、正直なところ自分にとってはとても良いものだった。

隣に座る人を気にしなくて良いのは楽。

違う環境ならでは見えるものもある感じも楽しい。

ピッチの声が聞けたのは貴重な観戦経験。正確に何と言っているのかわからなくても、どういうコミュニケーションをしているのか垣間見える。

この試合の主審が山本雄大さんだったのはラッキーだったかもしれない。

どの種類のファウルかはっきり伝えているし、ボールを置くポイントもしっかり指示している。選手の名前もちゃんと呼ぶ。少し荒れた展開になりそうだったのを選手と話したりしてコントロールしていた。

ダゾーンで見直してもそういう声が結構聞こえる。

 

観客席でも少し抑えるような笑いが起こったのは、マリノスのマルコス選手が稲垣選手に対してのファウルを取られイエローが出た場面。おそらく丸山選手だと思うけど「謝って! 謝って!」という声。そこからちょっとモメて「荒くなっちゃうよ!」と。

 

相馬選手が途中出場し、守備の場面でポジショニングを後ろから指示する丸山選手がまるでポメラニアンを躾ける飼い主みたいだった。

チームスタッフが選手にペットボトルを投げ渡す時、後頭部を守るマッシモ監督。

選手交代のカードを出すか出さないかでちょっとドタバタした時に滑るチームスタッフ

などあまり試合と関係ないところまで見てしまった。

 

グランパスは4231。ジェソク選手が右SB。トップ下に阿部選手。

マリノスはなんと3バック。3421かなと思ったけど、3313とか初めて見る形だった。グランパス対策というようりも、試行錯誤している感じが面白い。

3バックはカウンター対策とビルドアップの優位性としても、仲川選手と前田大然選手がいるのにWBはおなかしな配置になる。守備ブロックは5バックになるのか。と様子を見ようと思ったら先制された。混乱に乗じてリードを奪うのもプランに入れるよね。

カウンター対策とか守備ブロックよりも最も優先させたのがビルドアップという印象。

配置で迷わせるところができる。前半はマリノスの左サイドからのビルドアップに対してグランパスの守備は曖昧された。

 

マリノス左WBの高野選手がビルドアップの時に大外にいたり内側にいたり、前田大然選手が大外にいたりちょっと下がってパスを受けにきたり。グランパスマテウス選手は対面しボールを持つ畠中選手に圧力をかけにいくか高野選手を見るか迷わせる。

飲水タイム明けからはっきりと変化したのがわかる。けどもしかしたらその前から変わっていたかもしれない。阿部選手あたりがそういう声をかけたかも。

マテウス選手はたとえボールを持っていようと畠中選手に寄せず金崎選手が喜田選手へのパスコースを消しながら寄せ、高野選手に入ったらプレス。後ろの前田大然選手はジェソク選手に任せるようにした。

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マテウス選手のインターセプトからショートカウンター発動、シャビエル選手のシュートまで繋がった場面ではその変化がチャンスになったかなと。

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グランパスマリノスの高いDFラインの裏を狙うけど、そこへ出るロングボールの質が高いからこそこのカウンターが発動できる。丸山選手と中谷選手の砲台は自由にすると色んなパスが出てくる。丸山選手が少し運んで対角線にロングボールを出していくのが面白かった。そんなところにまで出されると見ているこちらも追いつけない。

タイミングもワンテンポ遅らせるだけでオフサイドにならない。まぁそれも相当難しいことなんだろうけれども。

 

全体的に本当に最初やられただけで後はしっかり守ってくれた。

中3日の過密日程でもこれほどの強度が出せるのか。しかも丸山選手や阿部選手のコーチングで守備ブロックもズレない。プレスも前と後ろでタイミングが合うからマリノスにボールを運ばせない。GKまで下げさせてロングボールを蹴らせるのってやっぱり良い守備できてるってことだ。

良いプレーから選手たちのメンタリティが伝わる。この試合を獲るという気持ち。

 

次は横浜FCと。

こちらも後ろから丁寧なビルドアップからサイドアタッカーが輝いている印象。しかも若手選手。

あとキングカズ。