SBT420の日記

名古屋グランパスのファン。

グランパス対ヴィッセルの感想 J1第31節

止まらない。

不調、連敗、ボール。色んなものが。

 

自宅観戦。

地上波、BSをテレビの2画面で、PCでダゾーン。この体制だと3試合同時に見ることができる。もちろん意識は散漫になる。

 

悪い立ち上がりに修正を加えたようだけど、今までずっと悪いままだったものが約一週間でどうにかなるわけもなく。

さすがにスカウティングはしているよね。いつだって自分たち次第とは言え相手のやり方くらいは最低限頭に入れてるよね。

 

ゆったりとした入りだったのはヴィッセルもそこまで前線からプレスをかけてこなかったからかな。逆にグランパスも行かなかったのか行けなかったのか、イニエスタ選手なんかにボールを持たせてしまった。

ボールウォッチャーになって失点って前節と同じ。どうしようもなさそうな選手ばかりだ。

あの失点は3次元的なスペースを使われてしまった。しかもあれほどのクオリティで決められるとは。世界は遠いなぁ。

 

今のやり方を尊重した防ぎ方はゴール前ではなくて、相手陣地やミドルゾーンでボールを運べなかったからという見方をするほうが正しい。シュートを防げなかったことよりもビルドアップができなかったことを考えたい。

前半終了直後に風間監督は後ろに人数が余っていたと言っていたけれど、この試合は4バックに戻したんだよな。公式サイト見ると3421となっているけれども。ヴィッセルは4321。3ボランチポドルスキイニエスタの2シャドー。

中盤で数的不利になっていたからボールを保持され押し込まれていたのかも。

 

ヴィッセルのビルドアップは後ろに3枚、中盤に片方のサイドバックを加えて6枚くらい。グランパスは自陣に引いた時442だと中盤の4枚の所で数的不利。

セカンドボールが拾えず、プレッシャーの緩い選手にボールが渡る。

相手陣地に入っても3ボランチのところが超えられない。あっという間に囲まれる。1人に対して3~4人で一気に来る。

 

ジョー選手とシャビエル選手がなんとか中央から進もうとしてもパスもドリブルも引っかかる。この試合は終始パスもドリブルも引っかかっていた印象。パスが選手の後ろに逸れるとかも多かった。一番速く動くはずのボールが遅れている。

しっかりと止める蹴るが連続して出来ていればチャンスになるのに。

 

後半。金井選手に代えて和泉選手を投入。343に変わる。

前半の金井選手の印象が薄い。4バックでも偽サイドバックやっても良かった?中盤の枚数が足りていない状況なら選手の判断で動いても面白かったかな。

試合後の会見で風間監督から個人戦術という言葉もあったし、まだまだ高められる部分があるのは良いこと。

 

開始早々同点弾。ジョー選手にパスが入った時点で空けたスペースに走り込むシャビエル選手と玉田選手、ジョー選手のポストプレーを受ける小林選手。質と位置の優位性を作り出したかな。狙い通りの形。玉田選手は通算99ゴール目。

 

わかりやすくパスの速さが上がる。相手にも触らせないでボールを運べるようになる。

ネガティブトランジションの強度も高くなったけど、複数人で取りに行ければファウルにはならないのかな。

 

ヴィッセルに右サイドを攻められる場面が何度か。

このへんは宮原選手の不在を痛感する。前田選手に守備のタスクが重くなるのは良くない。WBに置くのはちょっともったいない。一列前にしたいよなぁ。

両サイドともそうだったけど、WBとSBの間のスペースにロングボールを入れられる。時間帯的に蹴られる前にプレッシャーに行けていたところの強度が落ちていた。

これまた苦手とする形。Vファーレンとかにめちゃくちゃやられた記憶が。そこからクロスを入れられるパターンだったけど、対面するのがポドルスキ選手でデュエルに勝てというのはあまりにも酷。

 

揃わないベストメンバー、変更した布陣が裏目に出るなどなど、毎試合のように降りかかる災難レベルの困難に苦しめられ勝ち点がこぼれ落ちていく。

見える光明も手が届かない。信じられる根拠も再現性もあるのに幻のように思えるほど結果が出ない。

 

この悪い流れを全て振り払うには、ずっとやってきてやり続けるしかないこと、ボールを「止めて蹴る」しかない。