久しぶりに、珍しく映画館へ。
前に行ったのはいつだったか。多分、劇場版ヒロアカが最後だったかも。約1年ほど前になるか。
公開中の映画の感想を書くのもどうかと思うが、アクセス数的にネタバレとか誰に対して気にしてるのかどうでもよくなる。
公開中の、動いてる作品のリアルタイムの中で感じたものをどうにか言葉にしておきたい。
もしかしたらそれが自分の行動に何かしら変化を与えるかもしれないから。
「トイ・ストーリー4」
このシリーズについては色々と語らざるを得ない事が多すぎて。まだ誰にも言ったことないけど、一番好きな映画に挙げられるほどなのでまだ見ぬ誰かと話したい気持ちはたくさんある。
初めて見た時のことは覚えてないけれど、今もこうしてすごく気に入った映画だということは面白いと感じていたはず。
それから2があって、3がある。アンディの作中の成長とほとんど同じくらいだったのは本当に運が良かった。感情移入の度合いが段違い。共感どころじゃない。自己投影のちょっと先。こんなにもナチュラルに自分のことのように思える登場人物はそういない。
さて、本編については何から書けばいいのやら。
なんかこう、人気のある作品の悲しい末路だった。
あんなにも良い作品だったのに、こうやって刹那的なビジネスのためのように消費されていくなのかな。
一応wikiをザッと眺めたけど、脚本作りの過程もあれだし、評価も真逆。吹き替え声優のコメントも全部が皮肉に見える。
ラセターさんはなんでこんなのにOK出したのかわかんないどころかそもそもいないし。なんかで見聞きしたような気がするけど忘れたよ。
「女性や非白人の活躍を拒む社風が許せなかった」なら別の会社で自分らで勝手に新しい物語を作れよ。ディズニーやトイ・ストーリー使ってんじゃねぇよ。元あった脚本の半分以上変更してあのザマとか冗談じゃない。
そういう主張をしたがる人間の想像力で作る作品はトイ・ストーリーの人気を利用しないと話題にすらならないもんな。
作り手がどういう主張しようが人間は人間の、おもちゃはおもちゃの生き方しかできねぇんだよ。おもちゃに持ち主がいようがいまいがおもちゃなんだよ。おもちゃなんだよ。人じゃないんだよ。わかってねぇだろ。
今までのシリーズでやってきた面白いこと全部やらないし、これでやってたこと全部つまらん。
つまらない笑いを何度も何度も何度も繰り返す。物語の全てが低脳。驚く展開も無い。完璧だった3までの作り方やノウハウをグッチャグチャにしてる。
あんなにも魅力的なキャラクターたちが揃ってるのにほとんど活躍しない。それどころかなんにもしてない。ただそこにいて騒動に戸惑ってるだけ。意味が無い。
ウッディが誰かの後ろをついていくなんてありえない。あんなにも簡単に助けを求めたりしない。みんなで協力して解決するのにそこに工夫も作戦も何も無い。ボイスボックス取り上げるなんて信じられない。最初から最後まで、これからも大切にしていくウッディの一部だぞ。ただ単純に壊されていくウッディの姿が悲しすぎて泣きそうになったぞ。
バズの扱いも見てられない。何あれ。バカだし弱すぎるだろ。スペースレンジャーだぞ。知らねぇのか。
ウッディとバズの友情を理解していれば、あんなにもあっさりお別れすることなんて考えられない。絶対に無理だ。他のおもちゃたちも笑って送り出すなんてことあるはずがない。あってはならないことなんだよ。全然知らないおもちゃ同士じゃないんだぞ。必死に助け合う姿を何回見た? こんな映画にするくらいだから数回しか見てねぇだろうがよ。
監督脚本のくだらねぇ主張をするためだけに、ウッディたちは虐められて壊された。
子供の頃に大切にしていた物を、グッチャグチャのボッロボロになるまで踏みにじられた。
3までの完璧さに感動した人は4なんか観なくていい。存在すら知らなくていい。
こんなことがまかり通るピクサーもディズニーもどうかしてる。一度だってありえないんだから二度とあってはいけない。
全ての人間に考慮するなんてのは想像力を捨てると同じこと。そうなれば終わり。不可能を可能にできるのは物語の中でだけ。
どういう考えや主張を持った人間がアニメーションをぶち壊していくのかという教訓にしては代償があまりにも大きい。